給湯器 故障の前兆?耐用年数と交換時期
給湯器 故障の前兆?耐用年数と交換時期
「ガス給湯器がもうすぐ限界かも?」そう感じる時、ありませんか?放っておくと大変なトラブルに繋がることも。ただ、すぐに新しいものに交換するのも迷うところですよね。
このたび、ガス給湯器のトラブルのサインをいくつかピックアップしてみました。特に重大なサインに該当する場合、使用を中止してプロに連絡することをおすすめします。
9つの トラブルサイン
1.エラーメッセージが繰り返し現れる
2.お湯の温度が不安定
3.異常な音がする
4.ガスの匂いを感じる
5.追い焚きが機能しない
6.水が漏れている
7.排気口の辺りが黒くなっている
8.排気口や前面が錆びている
9.黒い煙が上がっている
継続して給湯器の異常を放置すると、重大なリスクが伴います。
・一酸化炭素の発生による健康リスク
・電気的な問題からの火災の危険
特に、一酸化炭素は無臭で気付かずに吸い込むと、頭痛や吐き気の原因となり、最も危険な場合には命に関わる事態も。
1.エラーメッセージが繰り返し現れる
給湯器が異常を感知すると、エラーメッセージが出ます。一時的にはリセットで治ることもありますが、何度も出る場合は、部品の劣化が原因かもしれません。頻繁にエラーが出るようであれば、専門家に早めに診てもらうことをおすすめします。
2.お湯の温度が不安定
お湯がすぐに出なかったり、突然冷めることが結構起こりますね。それは、給湯器の部品の劣化によるものかもしれません。大きなトラブルの兆候ではないかもしれませんが、頻発する場合は専門家に相談してみると良いです。部品の一部だけの問題なら修理で済むこともありますし、大規模な問題の場合は給湯器の交換を考えた方が良いかもしれません。
3.異常な音がする
「ピー」とか「ボン」といった聞きなれない音がすると、それは給湯器の不完全燃焼の兆候かもしれません。もしこのような音が新たに聞こえるようになったなら、すぐに業者に確認してもらうのが良いでしょう。多くの場合は無害ですが、中には警戒が必要なケースも。
4.ガスの匂いを感じる
もし給湯器からガスのような焦げ臭さがしたら、それは大変危険なサインです。不完全燃焼や一酸化炭素のリスクが考えられます。異臭を感じたら、直ちに業者に連絡することをおすすめします。
5.追い焚きが機能しない
追い焚きができない場合、単純な操作ミスや浴槽の水不足、掃除の不足などが考えられます。もちろん、部品の老朽化も原因として考えられます。しばしば問題が発生するなら、専門家の意見を求めると良いでしょう。部分的な問題なら修理が適しているかもしれませんが、広範な故障の場合、給湯器の交換が適切かもしれません。
6.水が漏れている
給湯器からの水漏れは、熱交換器などの内部部品の劣化が原因の可能性が高いです。水漏れは火災の原因となることもあるので、非常に危険です。不審な兆候を感じたら、直ちに専門家に相談しましょう。
7.排気口の辺りが黒くなっている
排気口が黒くなるのは、給湯器の部品の劣化からくる不完全燃焼によるすすが原因かもしれません。すすが見られる場合、一酸化炭素のリスクが考えられますので、給湯器の利用を一時停止しましょう。
8.排気口や前面が錆びている
排気口や前面の錆びは、給湯器の中からの水漏れが原因である可能性が高いです。ただし、少しの錆びで給湯器の寿命が近いわけではありませんが、大きな範囲に渡って錆びや穴が見える場合、給湯器の部品の劣化を疑った方が良いでしょう。
9.黒い煙が上がっている
給湯器から黒煙が出るのは、大変危険な兆候です。
不完全燃焼が原因で、一酸化炭素のリスクがあります。特に屋外に設置されている場合、発見が遅れることがあるので、購入から10年以上経過している給湯器は定期的に点検しましょう。
給湯器の一般的な寿命は?
一般的にガス給湯器の寿命は約10年と言われています。大手メーカーのノーリツやリンナイも同様の指摘をしています。
実際には、12〜13年、場合によっては20年以上使用する方もいますが、製造から10年以上経過すると、部品の修理が困難になる場合が多く、その際は給湯器の取替えを考える必要があります。
給湯器交換時の選択ガイド
各給湯器には異なる機能や給湯能力があるので、ご自宅に適したものを選んでください。
1.設置場所の選択
給湯器には屋内と屋外の設置タイプがあり、それぞれ「壁掛けタイプ」や「据え置きタイプ」として設置が可能です。交換する際、通常は以前の設置場所に合わせて設置します。
2.給湯器の主なカテゴリ
給湯器にはいくつかのタイプがありますが、以下の4つが一般的です。
1.給湯専用
:基本的な給湯のみを行うタイプ
2.ふろ給湯器
:自動湯はり・給湯・追い焚き機能付き
3.給湯暖房熱源機
:給湯・自動湯はり・追い焚きに加え、暖房も行えるタイプ
4.高温水供給式
:高温のお湯での給湯と特殊な追い焚き機能があるタイプ
ご家庭の生活スタイルや必要性に応じて、最適な給湯器を選ぶことが重要です。
3.給湯器の容量について
「号数」という単位で給湯器の能力が示され、10号、16号、20号、24号が主要な容量となります。号数が大きければ、多くのお湯を同時に提供できます。例えば、1人~2人の家族構成では16号~20号、3人以上の家族では20号~24号が適切とされます。
4.給湯器の付加機能
ふろ給湯器や給湯暖房熱源機には「フルオート」や「オート」という2つの機能タイプがあります。オートタイプには基本的な給湯・自動湯はりなどの機能があり、フルオートにはこれに加え、追加の足し湯や配管の自動洗浄が可能です。機能の選択にあたっては、特に配管洗浄の必要性を検討材料としてください。
5.給湯器リモコンの特色
各給湯器メーカーは独自のリモコンを持っており、そのデザインや操作のしやすさが購入の決め手となることも少なくありません。リモコンの好みは個人差があるので、各メーカーの公式サイトやカタログで具体的な機能を確認してみてください。
6.従来型とエコジョーズ給湯器の違い
給湯器には伝統的な従来型と、熱効率の向上やCO2排出量削減を目的としたエコジョーズと呼ばれるタイプが存在します。この2つのタイプの主な違いは熱効率。エコジョーズは従来型に比べて高い熱効率を誇り、月々の運転コストが削減できる一方、初期投資はやや高めです。したがって、長期的な視点での選択が求められます。
給湯器に関するQ&A
給湯器に関する疑問や不安を解消するために、よく寄せられる質問と答えをまとめてみました。
Q. 給湯器の寿命は20年〜30年でしょうか?
A. 多くの給湯器は寿命が10年とされています。20年〜30年使用している場合、危険な状況にも繋がる可能性があるため、早急な交換を考慮することを強く推奨します。
Q. 賃貸のマンションでの給湯器の使用年数は?
A. 賃貸のマンションでも給湯器の寿命はおおよそ10年です。10年以上の使用は故障のリスクを伴うため、異常を感じたら直ちに大家や管理会社に報告することが重要です。
まとめ
給湯器の寿命や維持に関する情報を紹介しましたが、いかがでしたか?給湯器の平均的な寿命は10年とされています。使用を続けることは可能ですが、リスクも高まります。特に一酸化炭素中毒のようなリスクも考慮し、定期的な点検や交換を検討することをお勧めします。この情報が皆さまの参考になれば幸いです。