給湯器の据置台：メリットと設置の手順

多くの家庭で利用されている給湯器は、壁掛型と据置型の2つの主な設置形状があります。しかし、壁掛型の給湯器を据置型のように設置するための「据置台」というアイテムも存在します。この記事では、給湯器の据置台の設置について、そのメリットや設置方法、注意点について詳しく解説します。

目次

1.給湯器の主な設置形状と特徴
2.据置台のメリット
3.給湯器の据置台の設置手順
4.注意点とアドバイス
5.まとめ

1. 給湯器の主な設置形状と特徴

給湯器の設置形状には、以下の2つが主流です。
・据置型
・壁掛型

<据置型>
据置型給湯器は、地面や特定のプラットフォーム上に直置きされるタイプで、本体の横から配管が伸びているのが特徴的です。

<壁掛型>
壁掛型給湯器は、室内や室外の壁に取り付けられるタイプで、その省スペース性から多くの家庭で採用されています。このタイプの給湯器は、本体の下部から配管が出ていることが多いです。機能的には据置型と壁掛型の間に大きな差異は見られませんが、壁掛型はその取り付けやすさから、出荷数ベースで見ると更に人気が高まっています。

2. 据置台のメリット

壁掛型給湯器の利用に据置台を組み合わせることで享受できる利点は数多くあります。以下にその主要なメリットを詳しくご紹介します。

・壁掛型も地上設置が可能に
・建物の外壁へのダメージを軽減
・周辺部のデザインがクリーンに
・落下のリスクが減少

<壁掛型も地上設置が可能に>
使用される給湯器が壁掛型のものであっても、据置台の導入により地上に設置することが可能となります。これは、取り扱う給湯器の種類が限られている場合や、特定のモデルが製造終了した際などの選択肢として便利です。

<建物の外壁へのダメージを軽減>
壁掛型給湯器は、その重量から経年で外壁に負担をかけることがあります。しかし、据置台を用いることで、このような外壁へのダメージを大きく減少させることができます。

<落下のリスクが減少>
地震や他の強い振動が発生した場合、壁掛型給湯器が落下するリスクは避けられないものです。しかし、据置台を使用すれば、そのリスクが大幅に軽減されます。

<周辺部のデザインがクリーンに>
壁掛型給湯器の配管は、多くの場合下部から出ているため目立ちやすいものです。しかし、据置台を採用することで、この配管部分をうまく隠し、よりクリーンな外観を実現することができます。

3.給湯器の据置台の設置手順

給湯器の据置台を用いての設置は、以下のステップに沿って実施します。

1.既存の給湯器の撤去
2.適切な位置に据置台を配置
3.給湯器を据置台上に設置し、壁や据置台に固定する
4.必要な配管を接続し、据置台のカバーを取り付けて完了

壁掛型給湯器を据置台の上に設置する際は、給湯器の安定性を確保するための注意が必要です。給湯器の重心をしっかりと据置台上に持ってくることで、安定した設置が可能となります。
また、設置場所には十分なスペースを持ち、給湯器の本体と据置台の間、さらに地面との固定がスムーズに行える場所を選ぶことが望ましいです。

4.注意点とアドバイス

給湯器の据置台を利用する際、以下の点を特に意識することが推奨されます。

<確実な固定を心掛ける>
給湯器とその据置台は、地震などの突発的な事態に備えて、しっかりと固定する必要があります。専門の業者が設置を担当することが多いですが、作業の進行状況を確認し、適切な取り付けが行われていることを自らも確かめるとよいでしょう。

<壁掛けから据置型への変更時の作業>
給湯器の種類を変更する際には、給湯器や据置台の取り付けだけでなく、壁の補修や既存の穴の塞ぎ、新しい位置での開口作業など、追加の作業が生じる場合があります。これらの点を、業者との打ち合わせ時には事前に把握し、計画的に進めることが望ましいです。

<据置台の適切な選定>
給湯器のモデルやサイズが変わると、据置台もそれに合わせて選定しなおすことが必要となります。たとえ既存の据置台がまだ使用可能であっても、新しい給湯器との適合性を確認することが必要です。

<配管の延長に関する注意>
壁掛けの給湯器から据置型への変更に伴い、配管の延長が必要になる場合がありますが、これを過度に行うと、給湯までの反応時間が遅くなるリスクが生まれます。最適な配管の長さや経路について、専門業者と十分に相談してください。

5.まとめ

給湯器の据置台の取り扱いや設置の手順について解説しました。
給湯器の据置台の取り付けを行う際には、信頼性のある業者を選び、委託することが肝心です。また、工事を開始する前のしっかりとした打ち合わせを通じて、問題を未然に防ぎ、計画的に進行することが望ましいです。