給湯器の品番に表示されている「16」「20」「24」の数字の意味を詳しく説明します

給湯器の品番に表示されている「16」「20」「24」の数字の意味を詳しく説明します

給湯器の「16」、「20」、「24」といった数字は、「号数」と呼ばれ、具体的には次のような意味を持ちます。

給湯器の号数とは?

給湯器の号数は、その給湯器が1分間に供給できるお湯の量を示す指標です。この号数は「水温を25℃上昇させたお湯の量」を基準に計算されます。たとえば、1分間に24リットルの水を25℃上昇させる能力がある場合、その給湯器は「24号」と呼ばれます。この号数は都市ガスとプロパンガスのどちらの給湯器にも共通して使われる基準です 。

16号、20号、24号の違い

号数が大きくなるほど、給湯器が一度に供給できるお湯の量が増えます。これは、同時に複数の場所でお湯を使う場合や、大量のお湯を必要とする場合に特に重要です。それぞれの号数の違いを具体的に見てみましょう。

16号
1分間に約16リットルのお湯を供給
小規模な家庭や一人暮らし向け。
お風呂と洗面所で同時にお湯を使うと、供給が追いつかない場合がある。

20号
1分間に約20リットルのお湯を供給
中規模な家庭向け。
お風呂と台所で同時にお湯を使っても、比較的余裕がある。

24号
1分間に約24リットルのお湯を供給
大規模な家庭やお湯を多く使う家庭向け。
複数の場所で同時にお湯を使っても、安定して供給可能。

号数の選び方

給湯器の号数を選ぶ際には、家庭の状況やお湯の使用量を考慮することが重要です。以下のポイントを参考にすると、最適な号数を選ぶことができます。

家庭の人数
一人暮らしや二人暮らしの場合は16号が適しています。
四人家族の場合は20号以上を検討するとよいでしょう。
五人以上の大家族や多くのお湯を使用する家庭では24号が推奨されます。

同時使用の頻度
同時にお風呂、台所、洗面所でお湯を使うことが多い場合、20号や24号を選ぶと快適です。
同時に多くの場所でお湯を使うことが少ない場合は、16号でも問題ないことが多いです。

設置場所の制約
設置スペースが限られている場合、コンパクトな16号や20号を選ぶとよいでしょう。
スペースに余裕がある場合は、24号の大型給湯器も選択肢に入ります。

給湯器の性能と機能
給湯器の号数以外にも、性能や機能の違いによって選ぶべき機種が異なります。高効率な「エコジョーズ」や、リモコン操作が可能なモデルなど、多様な機能があります。エコジョーズは従来の給湯器に比べてエネルギー効率が高く、ランニングコストを抑えることができます 。

メンテナンスと交換のタイミング

給湯器の寿命は一般的に10年から15年とされています。定期的なメンテナンスを行い、必要に応じて部品交換を行うことで、長寿命を保つことができます。しかし、使用頻度や設置環境によっては寿命が短くなることもあります。定期点検を受け、異常があれば早めに対策を講じることが重要です 。

給湯器の交換時期の見極め
以下のサインが見られたら、給湯器の交換を検討するべきです。

・お湯の温度が安定しない。
・給湯器から異音がする。
・お湯の出が悪くなる。
・給湯器から異臭がする。

これらの問題が発生した場合、早めに専門業者に相談し、交換を検討することで、快適な生活を維持できます。

ガスマイコンメーターに対する注意点

給湯器の号数をアップする際には、以下のようなガスマイコンメーターに対する注意点が必要です。

ガスメーターの容量確認
給湯器の号数を上げる場合、ガスメーターの容量がその号数に対応できるかを確認する必要があります。例えば、24号の給湯器を使用するには、ガスメーターが6号以上である必要があります。

配管径の確認
既存の配管径が適切でない場合、号数をアップしても給湯器の性能が十分に発揮されない可能性があります。

ガス供給量の確保
ガスメーターの能力以上にガスが流れると、異常と判断されガスが強制的に遮断されることがあります。そのため、号数アップにはガスメーターの能力も同時に上げる必要があります。

号数ダウンとの違い
号数を下げる場合には大きな問題はありませんが、号数を上げる場合はガスメーターの能力の確認が不可欠です。

ガスメーターの容量や配管径を事前に確認し、必要な対策を講じることが重要です。

まとめ

給湯器の号数は、その家庭の人数やお湯の使用状況に応じて選ぶことが重要です。16号、20号、24号の違いを理解し、最適な給湯器を選ぶことで、快適で効率的なお湯の供給が可能になります。給湯器の性能や機能、メンテナンスの重要性も踏まえ、長く安心して使える給湯器を選びましょう。
かんたん1分見積り

関連記事