給湯器の漏電に要注意!症状、原因から対応策までを解説

給湯器の漏電に要注意!症状、原因から対応策までを解説

給湯器は日常生活に不可欠な家電の一つですが、時折トラブルが生じることもあります。特に、漏電は給湯器の機能や安全面に悪影響を及ぼすだけでなく、感電や火事といったリスクを伴うことも。漏電が生じると、給湯器のリモコンにエラーコードが表示されたり、ブレーカーが落ちるといった現象が起こることがあります。このような状況に遭遇したら、速やかに原因を探り、適切な修理や対処が必要となります。
この記事では、給湯器の漏電が生じた際の症状や原因、そして対処法について詳しく説明します。

<目次>

1.給湯器での漏電とは?5つの主な原因
2.給湯器の漏電時の症状と確認方法
3.給湯器の漏電についての対処法
4.給湯器の漏電対策に困ったとき
5.給湯器漏電についてのFAQ
6.まとめ

1.給湯器での漏電とは?5つの主な原因

漏電とは、給湯器の電気が予期せずに逸れる現象を指します。
給湯器の漏電が発生する主要な要因:
・給湯器からの水のもれ
・内部のダストやゴミの堆積
・漏電ブレーカーの老朽化
・電源コードの損傷や老朽化
・コンセントの接触不良

給湯器での漏電は、危険な事故の引き金となる可能性があるため、十分な注意が必要です。また、漏電によって給湯器の動作が不安定になったり、故障の原因となることもあります。

<漏電の原因を知り、正しく対処しよう!>

給湯器は我々の生活に不可欠ですが、時折、漏電という問題に直面することがあります。以下に、給湯器の漏電を引き起こす主要な5つの原因を示します。

1. 給湯器からの水のもれ

水のもれが発生すると、敏感な部分に水が触れ、ショートや腐食のリスクが高まります。これらの漏れの背後には、部品の劣化、破損、あるいは配管の接続不良や裂け目などが考えられます。見えない場所での水のもれもあるため、周期的な検査が推奨されます。問題が発生した場合、専門家に修理や点検を依頼しましょう。

2. 給湯器の内部の埃や異物

給湯器の中にダストや異物が堆積すると、過熱や火災のリスクが上がります。また、これらの異物が敏感な部分に付着すると、絶縁性が低下し、漏電の可能性が高まります。給湯器内部や周囲の掃除と定期的なプロの点検は重要です。

3. 配線の劣化や損傷

経年による配線の劣化や、ネズミや虫による噛みつきなどで配線が損傷することがあります。断線やショートが生じると、漏電のリスクが増大します。

4. 漏電ブレーカーの老朽化や故障

漏電ブレーカーは給湯器の安全性を保障する重要な装置であり、異常な電流を感知し、電源を遮断します。しかし、これらのブレーカー自体も経年劣化や故障のリスクがあり、その結果として、適切に動作しなくなることがあります。

5. 電源コンセントの接触不良

多くのガス給湯器は、電源コンセントから電気を供給されていますが、エコキュートや電気式のものは、分電盤から直接供給されることも。電源コンセントの緩みは、ダストや異物の蓄積を引き起こし、これが湿度や雨水によって濡れると、気づかないうちに漏電する可能性があります。極端なケースでは、トラッキングという現象を引き起こし、大きな火災の原因となることも。

これらの原因を理解し、適切なメンテナンスや対策をとることで、給湯器の安全な使用を続けることができます。

 

2.給湯器の漏電時の症状と確認方法

給湯器で漏電が起きる場合、以下のような特徴的な症状が観察されることが考えられます。

1. エラーコードの表示

多くの給湯器は、トラブル発生時にエラーコードを示す機能を持っています。このコードは、給湯器の操作画面やリモコンに表示されることが多いです。
もしリモコンにエラーコードが表示された場合、それに関連する問題を特定するためにその内容を調査することが重要です。特定のエラーコードは、回路のショートや漏電を示唆することもあるため、注意が必要です。

2. リモコンの動きが鈍る

リモコンが応答しない、反応が遅い、あるいは表示が不正確であるなど、通常とは異なる動作をする場合、これも漏電の兆候である可能性があります。この場合、給湯器の電気系統をチェックすることをおすすめします。

3. ブレーカーがトリップする

大きな漏電が給湯器から発生すると、電流過多やショートを防ぐための安全装置としてブレーカーが作動し、給電が停止します。
ブレーカーが頻繁にトリップする場合、それは給湯器からの漏電が発生しているサインである可能性が高いです。

4. 電気料金の急激な増加

給湯器の使用頻度や温度設定に変更がないのに、突然の電気料金の増加が確認された場合、それは漏電の可能性を示すサインです。漏電が発生すると、必要以上の電気が無駄に流出し、結果的に電気料金が上昇します。

5. 給湯器が起動しない

漏電が給湯器で発生すると、給湯器が正常に動作しなくなることがあります。これは、漏電防止装置が作動し、給電が遮断されるためです。給湯器が正常に動作しない場合、内部のショートやその他の電気関連の問題が考えられます。

 

3.給湯器の漏電についての対処法

給湯器からの漏電疑いがある場合、以下の手段で対応が必要です。

1. 漏電ブレーカーの位置の確認

給湯器付近や、時には内部に漏電ブレーカーが配置されていることがあります。ただし、その位置はメーカーや製造時期により異なることがあるため注意が必要です。特に、給湯器の内部は素人が触るのは危険ですので、できるだけ避けましょう。

2. 漏電の箇所の特定

給湯器の内部の漏電ブレーカーにはテストボタンがついていることが多いです。このボタンを利用して、給湯器から漏電が生じているかの確認ができます。他の電気機器の電源を切った状態でのテストが推奨されます。

外部に取り付けられた漏電ブレーカーの場合、分電盤に設置されていることが多く、漏電の起源を特定するための手順があります。

3. 漏電ブレーカーのリセット方法

給湯器内部の漏電ブレーカーは、多くの場合、リセットボタンが直接配置されています。一方、外部のブレーカーは、リセットはブレーカーの操作によって行います。

4. 使用の停止と専門家の依頼

給湯器からの漏電が確定した場合は、使用を直ちに中止しましょう。単にリモコンの電源を切るだけでなく、安全のためにコンセントを外すなどして完全に電源を遮断することが推奨されます。

給湯器の問題は、専門家の知識と技術が必要です。自己修理の試みは危険ですし、資格を持たない者の電気工事は法的にも問題があります。したがって、信頼のおける専門業者や電気工事士に連絡を取り、適切な対応を依頼することを強くおすすめします。

 

4.給湯器の漏電対策に困ったとき

給湯器の漏電問題が解決しない場合、迅速に専門家の助けを求めるべきです。不具合の程度によっては、部品の取り替えや簡単な調整で解決できることもありますが、給湯器自体の老朽化が原因の場合、新しいものに交換することを検討する必要があります。

給湯器の老朽化が漏電の要因
給湯器の一般的な耐用年数は約10年から15年とされています。しかしその寿命は、使用状況や定期的なメンテナンスの有無により変動します。古い給湯器は部品の摩耗やサビにより漏水し、それが漏電の原因となることがあります。もし、漏電ブレーカーが頻繁に作動するなら、給湯器の内部や配線の問題が疑われます。

給湯器漏電修理の料金について
給湯器の漏電に関わる修理費は以下のような範囲です。

訪問・検査費用: 約1万円~2万円
部品費用: 約1万円~3万円

部品を取り替える場合は、3万円から5万円の範囲での支出が考えられます。ただし、実際の料金は修理の詳細や業者により変動しますので、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

専門業者の選び方
給湯器の漏電対策は専門的な技術が求められるため、有資格の業者に依頼することが不可欠です。以下の要点を基に業者選びを行うと良いでしょう。
・多くの施工経験がある
・明瞭な見積もりを提供してくれる
・長期保証を提供している
・クチコミや評価が良い

給湯器の漏電は、放置するとさらなるリスクが生じることも考えられるので、不具合を感じた際は速やかに対応することが大切です。

 

5.給湯器漏電についてのFAQ

Q.給湯器の漏電って本当に危ないの?
A.はい、給湯器に起因する漏電は大変危険です。そのまま放置すれば、感電リスクや火事の危険性が高まります。特に火災になると、給湯器だけでなく家全体や隣接する建物にも被害をもたらす恐れがあります。

Q.自分で給湯器の漏電の修理を試みるのはどうでしょうか?
A.給湯器の修理は専門的な技術と知識が要求されるため、自分で行うのはおすすめしません。高温や高圧の状態での操作は危険を伴い、不正確な手順での修理は給湯器の性能や持続性を低下させる可能性があります。また、法的な問題も考慮されるため、専門家の指導のもとでの対処が望ましいです。

Q.給湯器の漏電を未然に防ぐ方法は?
A.漏電を防止する基本的な方法として、給湯器の定期点検を受けることが挙げられます。この点検により、機器の摩耗や不具合が早期に発見されます。個人としては、給排気の口やプラグの周りを清潔に保持し、給湯器の異常や水の漏れを定期的にチェックすることが大切です。

まとめ

今回、給湯器に関わる漏電の主な原因やそのときの対処法、予防策などをご紹介しました。漏電は、給湯器の部品の劣化、不適切な取り付け、コンセントやケーブルの損傷などが主な原因として考えられます。
漏電が発生すると、給湯器の機能に障害が出たり、家のブレーカーがトリップすることがあります。さらに、異常な電気代の上昇や感電の危険性なども考慮されます。
漏電を確認する方法もいくつかありますが、どの方法を試すにしても、安全第一に注意しましょう。特に給湯器の内部へのアクセスは専門家にお任せするのが最も安全です。
漏電は重大な事故の前兆である場合もあるので、気づいたら速やかに適切な措置を取り、信頼のおける専門業者に依頼することを強く推奨します。

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