エアコンの専用コンセントが必要な理由とは？形状一覧や設置工事の費用相場

 

目次

1. 　エアコンのコンセントとは
2.　専用コンセントの見分け方
3.　コンセントまわりの確認
4.　専用コンセント工事の料金相場
5.　延長コードは使用しない
6.　まとめ

 

1.エアコンのコンセントとは

エアコンのコンセントは、エアコン専用に設計された電源供給装置であり、他の電化製品とは異なる専用回路を持っています。これには以下の理由があります

①消費電力の大きさ
エアコンは他の家庭用電化製品に比べて消費電力が大きいため、通常のコンセントでは電力供給が不足することがあります。

②安全性の確保
エアコン専用のコンセントは、専用の電力回路から直接電力を供給することで、他の電気機器との競合を避け、過負荷や火災のリスクを減少させます。

③適切な動作
エアコンは特定の電圧で動作する必要があり、専用コンセントを使用することで安定した電力供給を保証します。

これらの理由から、エアコンを設置する際には専用のコンセントが必要とされます。また、機種によっては特定のコンセント形状や電圧が求められることもあります。

 

2.専用コンセントの見分け方

見分けるためには、以下のポイントに注意してください

①形状の確認
エアコン専用コンセントの形状（参考リンク先　HITACHI)は通常のコンセントと異なります。例えば、3つ穴だったり、一方の穴がL字型になっていたりします。

②設置場所
天井付近にコンセントが取り付けてある場合、専用回路も設けてある可能性が高いです。

③専用回路の確認
専用コンセントはブレーカーから単独でつながっているエアコン専用の回路を持っています。他の電化製品と共有されていないか確認しましょう。

④ラベルや表示
エアコン専用コンセントには「エアコン専用」と明記されている場合があります。これを確認することも重要です。

 

3.コンセントまわりの確認

エアコン取り付け時にコンセントを確認する際には、以下の3つのポイントに注意してください。

①専用コンセントの有無

エアコンは高い消費電力を必要とするため、専用のコンセントが必要です。専用コンセントがない場合は、新たに設置する必要があります。専用コンセントがない場合、通常のコンセントを使用すると過負荷になり、発煙や発火のリスクがあります。

②コンセントの形状と電圧

エアコン専用コンセントの形状と電圧がエアコンに適しているかを確認します。
形状が異なる場合や電圧が合わない場合、エアコンが正常に動作しないことがあります。特に、200Vのエアコンには200V専用のコンセントが必要です。

③ブレーカーの位置と空き容量
コンセントが適切に接続されているか、またブレーカーに空き容量があるかを確認します。エアコン専用の回路であることを確認し、他の電化製品と共用していないことを確認することが重要です。過負荷を避けるために、ブレーカーの空き容量も確認してください

これらのポイントを確認することで、エアコンが安全かつ効果的に動作する環境を整えることができます。

 

4.専用コンセント工事の料金相場

①工事費用の一般的な範囲

エアコン専用コンセントの増設・交換の工事費用は、通常15,000円から30,000円程度です。
延長ケーブルの取り付けが必要な場合、10メートルを超える部分については追加料金がかかることがあります。

②特定の作業費用

普通のコンセントからエアコン用のコンセントへの交換は、5,000円から30,000円の範囲内で行われます

③電源工事の必要性

エアコン専用コンセントがない場合、エアコンの取付けを行うことはできません。この場合、専用コンセントの設置が必須となり、その費用も考慮する必要があります。

これらの料金は、設置する場所や工事の内容により異なる場合がありますので、具体的な見積もりを取ることをおすすめします。

 

5.延長コードは使用しない

エアコンの設置位置によっては、エアコンのコードがコンセントに届かないことがあります。その際に延長コードは使用しないでください。
通常の延長コードはエアコンの高い電流に耐えられず、発火のリスクがあります。エアコン専用の延長コードも存在しますが、長期間の使用に耐える保証はありません。

コンセントにコードが届かない場合は、エアコンやコンセントの位置を移動する工事を行うことをお勧めします。

 

6.まとめ

エアコンを使用するには専用のコンセントが必要です。一般的な家電用コンセントにエアコンのプラグを差し込むと、火災や故障のリスクがあります。
エアコンを新規に設置する場合や交換を検討している方は、自宅のエアコン専用コンセントの形状に合ったエアコンを選んでください。

安全にエアコンを使用し、快適な住環境を維持しましょう。