水栓を交換する場合の条件別、タイプ別に選び方を詳しくご紹介いたします
水栓を交換する場合の条件別、タイプ別に選び方を詳しくご紹介いたします
はじめに
水栓の交換は、機能性やデザインをアップグレードする絶好の機会です。しかし、適切な水栓を選ぶためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。本記事では、条件別、タイプ別に水栓の選び方を詳しく解説します。これにより、自分のニーズに合った最適な水栓を選ぶことができるでしょう。
水栓の基本的な種類
洗面水栓にはいくつかの基本的な種類があります。以下に代表的なものを紹介します。
ワンホール水栓
ワンホール水栓は、洗面台に1つの穴が開いている場合に適したタイプです。シンプルなデザインで、取り付けも簡単です。混合水栓として使用されることが多く、温水と冷水を一つのレバーで調整できます。
ツーホール水栓
ツーホール水栓は、洗面台に2つの穴が開いている場合に使用されます。温水と冷水のそれぞれに独立したハンドルがあり、水温の調整が容易です。このタイプは伝統的なデザインが特徴です。
壁付き水栓
壁付き水栓は、壁に取り付けられるタイプの水栓です。洗面台のスペースを有効に活用できるため、デザイン性が高く、モダンなバスルームに適しています。
タイプ別
レバー式
レバー式水栓は、1つのレバーで水量と温度を調節するタイプの水栓です。操作が簡単で、片手での操作も可能なため、使い勝手が良いのが特徴です。シンプルなデザインと操作性の高さから、多くの家庭で使用されています。特にキッチンや洗面所で人気があります。
ハンドル式
ハンドル式水栓は、2つのハンドルを使って冷水と温水を調節するタイプです。古くから使用されており、レトロなデザインが特徴です。温度調節が正確に行える反面、操作には両手を使う必要があるため、使い勝手はレバー式よりも劣ります。しかし、そのデザイン性から根強い人気があります。
プッシュボタン式
プッシュボタン式水栓は、ボタンを押すことで水の流れを制御するタイプです。使い方が簡単で、水の無駄を防ぐことができるため、省エネ効果が高いのが特徴です。このタイプは、特に公共施設や商業施設でよく見られます。家庭でも、子供や高齢者にとって使いやすい設計です。
自動センサー式
自動センサー式水栓は、手をかざすだけで水が出るタイプの水栓です。非接触型で衛生的なため、病院や飲食店などで広く使用されています。センサーによって水が自動で出たり止まったりするため、水の無駄を減らすことができ、環境に優しいのも特徴です。最近では、家庭用としても普及が進んでいます。
条件別の選び方
水栓を選ぶ際には、使用条件や設置場所に応じた選び方が重要です。
交換場所
交換場所によって適した水栓のタイプが異なります。例えば、洗面台、キッチン、浴室、洗濯機など、それぞれの用途に合った水栓を選びましょう。
機能性
機能性も重要な選択ポイントです。最近の水栓には、省エネ機能や自動センサー付きのものが多く、これらの機能を備えた水栓を選ぶことで、快適な生活を実現できます。
デザイン
デザインも重要な要素です。モダンなデザインやクラシックなデザインなど、自分のバスルームのスタイルに合った水栓を選びましょう。デザインと機能性を兼ね備えた水栓が多く存在します。
交換の為の確認・注意点
ワンホール水栓
ワンホール水栓は、洗面台やキッチンの天板に1つの取付穴が必要です。以下の点に注意が必要です
取付穴のサイズ
ワンホール水栓は、取付穴の直径が適切である必要があります。通常、直径は35mmから40mmが一般的です。
カウンターの厚さ
カウンターの厚さが厚すぎると、取付が難しくなることがあります。厚さに応じたアダプターやスペーサーが必要な場合もあります。
止水栓の位置
作業前には必ず止水栓を閉めること。カウンター下の止水栓の位置を確認し、作業しやすい環境を整えることが重要です。
ツーホール水栓
ツーホール水栓は、洗面台やキッチンの天板に2つの取付穴が必要です。以下の点に注意が必要です
設置穴心間
ツーホール水栓の取付穴の間隔（設置穴心間）は標準的には102mmまたは150mmです。この間隔が正確に合っていないと、取り付けができません。
取付穴の位置
2つの取付穴が水平であることを確認する必要があります。穴の位置がずれていると、取り付けが難しくなるだけでなく、水漏れの原因にもなります。
配管の接続
ツーホール水栓は2つの穴に蛇口本体をはめ込み、配管を接続する必要があります。配管の長さや接続部分の状態を事前に確認しておくことが重要です。
壁付き水栓
現在の水栓のタイプと寸法
まず、現在設置されている水栓のタイプと寸法を確認します。壁付き水栓には、取り付け穴の位置やピッチ（取付穴間の距離）が重要です。これが適合しないと、新しい水栓を取り付けることができません。
偏心管の状態
壁付き水栓は、壁から出ている偏心管によって接続されています。これらの偏心管の状態を確認し、腐食や損傷がないかをチェックします。必要に応じて、新しい偏心管に交換することを考慮します。
壁の状態と水漏れの有無
壁付き水栓の取り付け部分の壁の状態も確認します。特に水漏れがある場合は、壁内の配管に問題がある可能性があります。水漏れがないかを確認し、問題がある場合は配管修理を行う必要があります。
工具と材料
交換には適切な工具と材料が必要です。基本的には、スパナやプライヤー、シールテープなどが必要です。適切な工具を使用することで、スムーズに交換作業を行うことができます。
必要な工具
- モンキーレンチ:
- 水栓を取り外し、新しい水栓を取り付ける際に使用します。
- プライヤー:
- 固定ナットや配管をしっかりと締め付けるために使用します。
- ドライバー（プラス・マイナス）:
- 水栓やカバーのネジを外すために使用します。
- シールテープ:
- 水漏れを防ぐために、配管の接続部分に巻きつけて使用します。
- パッキン:
- 新しい水栓に交換する際に使用します。古いパッキンは劣化していることが多いため、新しいものに交換します。
- 六角レンチ:
- 一部の水栓には六角レンチを使用して固定する部分があります。
必要な部材
- 新しい水栓:
- 交換する水栓自体です。取り付け場所に合ったタイプの水栓を選びます。
- 取り付け金具:
- 水栓を固定するための金具です。新しい水栓には通常、専用の取り付け金具が付属しています。
- 配管接続部品:
- 配管の長さや接続部の状態に応じて、必要な部品を用意します。場合によっては新しいホースやアダプターが必要になることもあります。
まとめ
水栓の交換は、機能性やデザインを向上させる絶好の機会です。自分のニーズに合ったタイプを選び、適切な手順で交換を行うことで、快適な生活空間を実現しましょう。この記事が、水栓の選び方や交換方法についての理解を深める助けになれば幸いです。
