エアコン標準工事とは?設置条件別に追加料金が発生するケースをご紹介いたします

エアコン標準工事とは?設置条件別に追加料金が発生するケースをご紹介いたします

エアコンの購入を検討する際、エアコンの性能や価格だけでなく、取り付け工事の内容や費用についても把握しておくことが重要です。本記事では、「エアコン標準工事」とは何か、そして設置条件によって追加料金が発生するケースについて詳しく解説します。

エアコン標準工事の定義

エアコンの標準工事とは、一般的な家庭やオフィスで行われる基本的な設置工事を指します。この工事には、以下のような作業が含まれます

1.室内機と室外機の取り付け
室内機を設置するための壁面取り付け
室外機を設置するための地面置き、またはベランダ置き

2.配管の接続
室内機と室外機を繋ぐための配管の取り付け(通常4メートル以内)

3.電気配線の接続
エアコン専用のコンセントが既に設置されている場合、そのコンセントに接続

標準工事の費用は、多くの場合、エアコンの販売価格に含まれていることが多いです。しかし、設置場所や状況によっては追加料金が発生することがあります。

追加料金が発生するケース

1. 配管の延長
標準工事では、室内機と室外機を繋ぐ配管の長さが4メートル以内とされています。それ以上の距離が必要な場合、配管の延長料金が発生します。通常、1メートルごとに約3,000円から4,000円の追加料金がかかります。

2. 室外機の特殊な設置場所
室外機を設置する場所が標準的な地面置きやベランダ置きでない場合、追加料金が発生します。例えば、壁掛け設置や屋根置き設置などの場合、追加の作業や部材が必要となり、その費用がかかります。

3. 電気工事
エアコン専用のコンセントが設置されていない場合、電気工事が必要です。新たにコンセントを設置する費用は、通常10,000円から20,000円程度となります。

4. 既設エアコンの取り外しと廃棄
新しいエアコンを設置する前に、古いエアコンの取り外しと廃棄が必要な場合、追加料金が発生します。取り外し費用は通常5,000円から10,000円程度、廃棄費用は別途かかる場合があります。

5. コンクリート壁への穴あけ
エアコンの配管を通すための穴を開ける作業が必要な場合、特にコンクリート壁への穴あけは追加料金が発生します。コンクリート壁の場合、1箇所につき5,000円から10,000円程度の追加費用がかかることが一般的です。

追加料金の回避方法

エアコンの設置に伴う追加料金を回避するためには、以下のポイントに注意することが重要です

1.事前の現地調査を依頼する
設置場所の状況を事前に確認してもらうことで、追加料金が発生するかどうかを把握することができます。

2.エアコン専用のコンセントを準備する
新築やリフォームの際に、あらかじめエアコン専用のコンセントを設置しておくと、追加の電気工事費用を抑えることができます。

3.設置場所の選定
室外機を設置する場所を事前に検討し、標準的な設置が可能な場所を選ぶことで、追加料金を回避できます。

具体的な総額料金の例

既存の100Vエアコンを200Vエアコンに入れ替え、室内機が2階、室外機が1階に設置され、さらに室外配管カバーを付ける場合の料金は以下のようになります

1.標準工事費用
エアコンの標準取り付け工事費用は通常13,000円から23,000円程度です。

2.配管延長費用
室内機が2階、室外機が1階の場合、配管を延長する必要があります。配管延長料金は1メートルあたり約3,000円前後です。延長する配管の長さに応じて料金が変わります。

3.配管カバー費用
室外配管カバーの取り付け費用は1箇所あたり(2mまで)約3,300円から5,500円程度です。
延長分1m毎3,000円

4.高所作業費
2段伸縮はしご作業が必要な場合、その費用は6,000円からです。

5.電気工事費用
100Vから200Vへの電気工事が必要で、その費用は5,000円から8,000程度と考えられます。

6.既存エアコンの取り外し費用
既存エアコンの取り外し費用は5,000円から10,000円程度です。

7.具体的な料金例
以下に具体的な料金例を示します

標準工事費用
18,000円

配管延長(例:5メートル)
3,000円 × 5メートル = 15,000円

配管カバー
基本2m 6,000円 + 延長2m分 6,000円 = 12,000円

高所作業費
6,000円

電気工事費
8,000円

既存エアコンの取り外し費用
7,000円

合計費用
18,000円 + 15,000円 + 12,000円 + 6,000円 + 8,000円 + 7,000円 = 66,000円

この例では、総額で約66,000円となります。実際の費用は具体的な設置条件や業者によって異なるため、詳細な見積もりを取ることをお勧めします。

まとめ

エアコンの設置費用が予想外に高額になってしまい、驚くことがあります。多くの人はエアコン本体の価格にだけ注目しがちですが、設置にかかる工事費用も重要な要素です。例えば、配管の延長や穴あけ工事、室外機の設置場所による追加費用など、様々な要因が総費用に影響を与えます。これらの費用を事前にしっかりと把握しておくことが重要です。

そのためには、事前に詳細な見積もりを取ることが不可欠です。見積もりを依頼する際には、具体的な設置場所や状況を業者に伝え、必要な工事内容を確認してもらうことが大切です。見積もりを取ることで、どのような費用が発生するかを正確に把握し、予算に合わせたプランを立てることができます。

特に、複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較することがおすすめです。これにより、最もコストパフォーマンスの良い選択が可能になります。また、業者によっては、キャンペーンや割引が適用される場合もあるため、その点も考慮に入れておくと良いでしょう。

さらに、事前の見積もりを詳しくとることで、追加料金が発生するケースやその理由も把握できます。例えば、エアコン専用のコンセントがない場合や、配管が長くなる場合など、追加料金がかかる理由を事前に知っておくことで、予算オーバーを防ぐことができます。

最後に、予算に合わせたプランを立てることが大切です。見積もりをもとに、どの部分にコストをかけるか、どの部分を削減するかを検討し、最適なプランを作成しましょう。エアコンの設置は一度きりの大きな投資ですので、慎重に計画を立てることが重要です。
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